喜狂番外編/ひぐらしパロ(ツナ語り)
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「クフフ。沢田綱吉…お前はどうやら、ナマエにこのお祭りについて何も話してないみたいですね。」
「……」
『…10代目?』
まさか…
やめろ、骸…言うな。言わないで。
「帰りはくれぐれも気をつけた方が良いですよ。生贄にされてしまいますから。」
「骸!!」
『っ、』
思わず、怒鳴った。
ナマエちゃんは、少し驚いたみたいだ。
「クフフ…失礼。では、僕達は先に行きますよ。」
「ナマエ、またなー!」
骸達が去った。
空気が少し、重い。
「…毎年、祭りの日ってみんな浮かれてんだよ。」
『え?』
「山本…」
山本が、口を開いた。
「浮かれて、事故が起こるんだ。時期が珍しいからな。」
『そう…なんですか…』
「隠してたわけじゃねぇんだ。ナマエを、怖がらせたくなくてな。」
そう。
怖がらせたくなかったんだ。
騙したわけじゃないんだ。
『皆さん、ありがとうございます。』
ナマエちゃんは笑って、そう返してくれた。
次の日。
ナマエちゃんはいつもより更に寝不足だったらしい。
授業が全部終わった今でも眠そうにして、顔を洗いに行った。
「…あれ?」
水道の場所に来てみたけど、ナマエちゃんが居ない。
「何処だろ?」
ふっ、と窓のから外を見ると、応接室に目が行った。
そこには、雲雀さんとナマエちゃんの姿が。
「ナマエちゃん…何で?」
何だか、真剣そうだ。
「……」
嫌な予感がするな。
『10代目や獄寺隼人や山本武は、あたしに…嘘や隠し事をしていますか?』
帰り道。
ナマエちゃんは突然、そう聞いてきた。
「んー…してないよ。全然。」
雲雀さん、ナマエちゃんに何を吹き込んだんだろう。
『…嘘ですよね。』
「……」
『みんな、あたしに隠し事してる!!祭りの生贄の事だって、知らなかった!!』
隠してたのは、君の為なのに…
何で周りの人の話ばかり聞いちゃうの?
「ふぅん…昨日、骸に言われた事…気にしてるんだ。」
何だか、頭がイライラしてきた。
ナマエちゃんだって、雲雀さんと会った事を教えてくれなかったじゃないか。