喜狂番外編/ひぐらしパロ(後編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―プルルルッ―
―ガチャッ―
「…誰?」
『雲雀…先輩っ、あたしです。』
「……あぁ、君か。」
『はは…やっぱり…応接室にいるんですね。』
「早く用件を言いなよ。わざわざ、公衆電話からかけてくる程の用件を。」
公衆電話を、強く握る。
沢山走ったから、息切れがひどい。
『生贄の…いえ、骸さん達の失踪事件の犯人は…10代目達だったんです。』
「へぇ…確信?」
『あたしは、皆さんを殺してしまいました。』
「っ!?」
『でも…殺した筈なのにっ…』
「…ナマエ?」
『あたしの後ろを、ずっと…ずっと誰かがつけて来るんです!!』
あたしは走って走って走りまくった。
Dr.シャマルには、きっと気付かれていない。
じゃあ、誰…?
『今…今も、あたしの…後ろに…』
「ねぇ…落ち着きなよ。誰がいるの?」
『見れない!!見たくないです!!』
10代目達の血がついた手で、頭や喉を掻く。
電話の向こうでは、雲雀恭弥の溜め息が聞こえた。
「今、風紀委員をそっちに行かせるから。場所は何処?」
その言葉に、少し安心する。
風紀の人なら、きっと大丈夫だ。
『場所は――…』
―ブシャッ―
「…ナマエ?」
『ぁ…ぁ゛…』
「ねぇ、ナマエ。何してるの。答えなよ。」
―ガチャンッ―
―ツーッツーッ―
「…っ、ナマエ!!」
一面に広がる屋台。
あぁ、これはあの日のお祭りだ。
10代目も獄寺隼人も山本武も、みんな笑ってあたしに手を振ってる。
良かった…みんな、あたしの中の嫌な夢だったんだ。
『あたしも…今…』
みんなの側に行きます。