喜狂番外編/ひぐらしパロ(後編)
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頭の中が真っ赤になった。
あたし、何してたんだっけ?
『ハァッ、ハァ…ハァ―…』
震える手には、クナイが握られていて…周りには、10代目や獄寺隼人や山本武が、横たわっている。
『あ…あぁぁぁあぁっ!!』
あたし、覚えてる。
皆さんを、この手で殺した事を。
近付いてきた獄寺隼人の首にクナイを刺し、驚いてる後ろの2人から逃げた。
山本武があたしを押さえつけようとしたので、クナイを2、3本投げて殺した。
10代目が何か言っていたけど、彼が一番怖がったから聞きたくなかった。
だから、10代目の足にクナイを投げ、動きを封じた。
そうして動けなくなった10代目に、何度も何度も何度もクナイを振り下ろした。
『うっ…何で…こんな事に…』
クナイを強く握って、もう死んでしまった3人を見下ろす。
―ピンポーン―
『っ、』
誰かが来た。
覗き穴を見ると、Dr.シャマル一人が見える。
彼は、10代目達の味方だ。
それに、どの道今この状況は見せられない。
『…逃げなきゃ。』
この惨劇を、雲雀恭弥に伝えよう。
でも、何処から逃げる?
―ピンポーン―
『っ、』
そうだ…窓だ。
この高さなら、飛び降りても着地できる。
―ガラッ―
『……』
もう死んでしまった10代目、獄寺隼人、山本武。
一体、どこから間違っていたんだろう。
どうすれば、平和に過ごせたんだろう。
本当は何が、悪かったんだろう…
それの答えが、どんなに考えても出てこない。
『皆さんがあたしの事をどう思っていたかは分かりませんが……あたしは、皆さんの事を仲間だと思っていましたよ。』
信じたくても、ダメだったけど。
『皆さん…さようなら。』
あたしは、窓から飛び降りて公衆電話を探しに走った。