喜狂番外編/ひぐらしパロ(後編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
帰り道。
いつもの道を、1人で歩く。
『……』
いや、1人じゃない。
後ろに、誰かが居る。
近くの木の影に隠れて、様子を見た。
『…?』
誰も、居ない。
一応手にクナイを握る。
でも、人が出てこない。
「ナマエちゃん…みーつけた。」
『っ、』
―バッ―
いつの間にか、あたしの側に10代目が居た。
急いでクナイを向けると、10代目はニコニコと笑っている。
「俺ね、考えたんだ。どうしたら君を助けられるか…」
『た…助ける?』
「簡単な事だったんだよ…ナマエちゃんが、俺に相談すれば良いんだ。俺なら、君の力になれる。」
何を、言って…
「ねぇ、相談…して?」
『い…いやぁぁぁっ!!』
―ドンッ―
近付いてくる10代目が怖くて、押し倒してその場を逃げた。
『ハァ、ハァ…』
怖い怖い怖い!!
走りつづけて、10代目が来ないのを確認してから立ち止まった。
『ハァ…ハァ…』
10代目も獄寺隼人も、あたしから何かを聞き出そうとしている。
何だろう…
思い当たるのは、雲雀恭弥との会話と六道骸との生贄の話しだ。
『うっ』
目眩がする。
そういえば、最近ろくに寝ていない。
『…っ』
ダメ、倒れたら…ダメ。
―バタンッ―
あたしはそこで、意識を失った。
『……うっ』
目を覚ますと、目の前には見慣れた天井…あたしの家だ。
あれ?
あたし、自力で帰って来たのかな…?
「ナマエちゃん、大丈夫?」
『っ!!』
あたしの布団のすぐ横に、10代目が。
『10代目…何で…』
「ナマエちゃん、道で倒れてたんだよ。」
『あ…そういえば。10代目が、此処まで運んでくれたんですか?』
「うん。」
一体、どういうつもりなの…?
『それは、ありがとうございました。』
「あ、ダメだよ!!寝てなきゃ…」
体を起こそうとしたけど、10代目に止められる。
「医者、呼んでおいたよ。だからゆっくりしてて?」
『……』
何だか、肩の力が抜けた。