喜狂番外編/ひぐらしパロ(後編)
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「はぁ…本当に入ってたの?」
呆れ気味な雲雀恭弥の声が、感に触った。
『確かにあった!!痛みを感じて、血が出るかと思いました!!』
その時、ある休み時間中に山本武がいなかった事を思い出した。
それは確か、10代目と獄寺隼人が話している時だ。
『まさか…証拠隠滅の為に…』
この部屋に入った?
いや、まさか、そこまでは…
―ピンポーン―
『っ!?』
玄関のチャイムが鳴る。
―ピンポーン―
『すみません、雲雀先輩。ちょっと今人が来たので出てきます。』
「早くしてね。」
―ピンポーン―
保留を押して、玄関へ向かった。
念の為、チェーンをかけたままドアを開ける。
「ナマエちゃん、こんばんは。」
『じゅう…だい…』
チェーンの許される隙間から顔を覗かせているのは、10代目1人。
「夕飯…母さんに頼んで、沢山作ってもらったんだ。良かったら食べてよ。」
立派な、少し大きめな弁当箱が10代目の手の中にある。
「まだ結構温かいけど…ちょっと入って良いかな?温めなおすの、手伝うよ。」
『なん…で…』
何で?
何で、夕飯が無いって知ってるの?
「ねぇ、ナマエちゃん…開けて?」
『っ、』
ダメ、ダメダメダメ!!
まだ完全に、夕飯が無いと知られてるとは限らない。
上手くやり過ごさなきゃ。
『あ…あはは…せっかく持って来て頂いたのに申し訳ないんですけど…実は、もう夕飯出来てるんです。』
「え…?」
嘘、ついた。
本当はカップヌードルくらいしかない。
『ですから、それはちょっと食べきれないです。』
「……かな。」
『え?』
「夕飯、本当にあるのかな?」
―ドクンッ―
バ、バレてる…?
『本当…本当ですよ。』
あたしがそう言うと、10代目は困ったような表情を浮かべた。
「どうして…嘘、つくのかな?」
『嘘じゃない!!』
「嘘だろ!!」
『~っ!!』
どうして、わかるの?