喜狂番外編/ひぐらしパロ(後編)
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授業も終わって、帰る支度をした。
「なぁなぁナマエ、今日遊んでから帰んねぇか?」
山本武が、あたしを止める。
『いや…今日はやめておきます。』
「んだよ、付き合いわりぃな。」
「獄寺君、そんなこと言っちゃダメだよ!!」
10代目が獄寺隼人を軽く怒ると、あたしに少し寂しそうな顔を向けた。
「…ナマエちゃん、やっぱり男達と遊ぶのは…嫌だったかな?」
―ドクンッ―
胸が、苦しい。
『そんなっ!!』
そんなこと、ない。
あたしだって、10代目達の本性を知らなければ側に居たかった。
『そんなこと…ないですよ。ただ、本調子じゃないだけです。』
あたしに生贄を教えた、六道骸が少し憎い。
知らなければあたしだって、今は…笑っていたのに。
『さようなら』
今度は誰も、あたしを引き止めなかった。
―プルルルッ―
夜。
突然、電話が鳴った。
『はい。』
「やぁ。僕だよ。」
雲雀恭弥…?
『電話の場合、名乗った方が良いと思いますよ。』
「僕がわからない訳がないからね。」
たいした自信だ。
「あれから何か面白い情報は得られたかと思ってね。」
『あ…』
雲雀恭弥に、話すべきかな…裁縫針の事。
「何?」
『あの、実は昨日…10代目達がお萩を持って来たんです。』
「ふぅん。」
『それで…そのお萩に、裁縫針が入ってて…』
「!?」
『たぶん、あたしに対する警告かと。』
「それ、何処にあるの?」
『…え?』
「裁縫針だよ。あるなら、証拠になる。」
あ…そうだった。
『ちょ…ちょっと待ってて下さい!!』
昨日のお萩の箱を開けて、1つ1つ握ってみる。
でも、裁縫針は入っていない。
…もしかしたら、あの食べた1つにしか入ってないのかも。
『っ、』
―ガタンッ―
ゴミ箱をひっくり返した。
いろんなゴミが出てきたけど、気にせず手を突っ込む。
『ない…ないっ、ないっ!!』
おかしい。
あるはずなのに。