喜狂番外編/ひぐらしパロ(後編)
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あたしは負けない。
絶対に生き残ってやる。
『ハァッ、ハァ…』
10代目達がその気なら、あたしだって容赦しない!!
「あ。ナマエちゃん、おはよう。」
『…おはようございます。』
ギリギリの時間に学校へ行くと、10代目達はもう教室についていた。
「今日来れるかわからなかったから、先に来ちゃった…ごめんね?」
『…いえ。これからもあたし、自分の好きな時間に行くので…10代目達とは別で行きます。』
「へ?」
『……』
10代目が、理解出来ないという顔をしている。
あたしはそれを無視して、席についた。
「よぉ、ギリギリじゃねぇか。」
獄寺隼人…
「お萩、全部食ったか?」
『…いえ、残しちゃいました。』
あんなの、食べられる訳がない。
「何だ…じゃあナマエちゃん、宿題出来なかったんだね。」
何だって、何?
10代目はあたしが針を見つけてないと思って、残念なの?
「おっ!!ナマエ、来てんじゃねぇか。はよっ。」
『おはようございます、山本武。』
あたしの隣の席に、山本武が座る。
「ナマエが居ねぇと、やっぱつまんねぇなー」
『……』
何で、そんな事を軽々しく言えるの?
あたしが知らないフリして普通に過ごせば、何も危害は加えないということ?
…つまり、あの針はやっぱり警告だったんだ。
―キーンコーンカーンコーン―
いつも通り授業を受けて、いつも通り休み時間。
ただ違うのは、授業中1度も10代目・獄寺隼人・山本武と目を合わせなかった。
そして、休み時間は寝たフリをして過ごした。
「…骸………らしいね。」
「みたいッスよ。」
10代目と獄寺隼人の話し声が、微かに聞こえる。
でもあたしは、寝たフリを続けた。
「アイツら……だから………」
「ったく…………だな…」
何を言っているのかはハッキリと聞こえないけど、六道骸の事を話しているのはわかる。