喜狂番外編/ひぐらしパロ(前編)
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―ガシャンッ―
『ハァッ、ハァ…ハァ…』
急いで鍵を閉める。
まだ扉の向こうに3人がいそうで、怖い。
『…どうしてっ』
わからない事が多すぎる。
どうして、お昼の事を知っているの?
明日は、学校を休むなって…あれは命令?
『あ…お萩』
落ちた箱を拾って、中を見る。
中にはお萩が8個くらいと、手紙が入っていた。
《このお萩の中に、獄寺君が作ったものがあるよ。AからHまであるから、明日までの宿題ね。》
文章からして、10代目だろう。
お萩には一つ一つ紙がついていて、ちゃんとAからHまである。
『…わざわざ…作ってくれたのかな。』
1つのお萩を手に取って、一口食べた。
口に広がる、アンコの甘味。
『んぐっ!!』
口の中が、何だか一瞬痛みを感じた。
何だか、異物が口の中にある気がする。
『うっ…ハァ、ハァ…こ、これって…』
口の中から出てきたのは……裁縫針
『う…うわぁぁぁぁっ!!!』
あたしは思わず、お萩を箱ごと投げた。
あんなもの、飲み込んだらシャレにならない。
『そんな…嘘だっ…嘘だっ!!』
まさか、本当に10代目達が…六道骸達を…?
『これは…警告?』
あたしは本来、祭りの生贄について知らない筈だった。
しかし、知ってしまった。
10代目達に疑いを持った。
それを、全て忘れろという警告なんじゃ…
『そん…な』
もしもこれ以上、あたしが六道骸達について知ろうとすれば、次はあたしが…
『…冗談じゃない。』
あたしは消されない。
10代目達がその気なら、あたしは戦う。
六道骸達のように、消されてたまるものか!!
『……』
絶対に、あたしは負けない。
続く