喜狂番外編/ひぐらしパロ(前編)
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「クフフ。沢田綱吉…お前はどうやら、ナマエにこのお祭りについて何も話してないみたいですね。」
「……」
『…10代目?』
「帰りはくれぐれも気をつけた方が良いですよ。生贄にされてしまいますから。」
「骸!!」
『っ、』
10代目を見ると、六道骸を睨んでいる。
まるで、余計な事は言うなとでも言いたそうな…
「クフフ…失礼。では、僕達は先に行きますよ。」
「ナマエ、またなー!」
手を振ってくれる犬に、あたしも軽く手を振る。
また4人になると、少し気まずい空気が流れた。
「…毎年、祭りの日ってみんな浮かれてんだよ。」
『え?』
山本武が、口を開いた。
「浮かれて、事故が起こるんだ。時期が珍しいからな。」
『そう…なんですか…』
「隠してたわけじゃねぇんだ。ナマエを、怖がらせたくなくてな。」
山本武の言葉に、気が楽になる。
みんな、あたしに気を使ってくれたんだ。
『皆さん、ありがとうございます。』
思いやってくれたんだ。
生贄なんて、どうでもいい。
過去の事件は過去だ。
あたしには、関係ない。
翌日。
『ね、眠い…』
「昨日は沢山騒いだからね。」
10代目が苦笑を浮かべながら、あたしの心配をしてくれている。
今日の授業はもう終わって、あとは帰るだけ。
今日の授業は、ほとんど起きていなかった。
「なんだよナマエ、体力ねぇのな!!」
『はは…そうですね。』
山本武にまで心配される。
実は、昨日の祭りの疲れではない。
ただ、眠ってない。
昨日はあれから、どうしても頭から離れなかった…生贄の事。
今年は、誰か死んだのだろうか。
『すみません、ちょっと顔洗ってきます。』
「寝ぼけて転ぶなよ。」
獄寺隼人の嫌味に、笑って返しておいた。
―ガラッ―
「ナマエ。」
『あ。雲雀先輩。』
教室を出ると、廊下でばったり雲雀恭弥が。
「丁度良かった。応接室来なよ。」
『…何か用ですか?』
「うん。話しがあるんだ。」
あまり乗り気じゃないけど…
『わかりました。』
この人を怒らせるのは、厄介だ。