喜狂番外編/ひぐらしパロ(前編)
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「クフフ。僕も生贄になるのは嫌ですからねぇ…一応行きますよ。」
『え?』
生贄?
「おや。知りませんか?毎年、そのお祭りでは死人が…」
「骸様」
六道骸の言葉に被るように、千種君が袋を持って、出てきた。
「お待たせしました。」
「おや千種。思ったよりも早かったですね。」
『あ、あの、骸さん…!!』
六道骸の裾を掴むと、振り返った六道骸と目が合う。
「今年は誰が…生贄になるんでしょうね。」
『っ、』
「また会いましょう。」
「……」
六道骸と、千種君が帰った。
それとほぼ同時に、10代目が出てくる。
「ナマエちゃん、お待たせ!!」
『あ…』
「思ったよりもレジが並んでてさ…待った?」
『いえ、そんな…』
「何か何処もお祭りの準備って感じになってるね―。」
お祭り…生贄…
『あの、10代目。』
「ん?何?」
六道骸の言うとおり、毎年生贄が出てるなら…去年もあったはず。
『あの、去年のお祭りの時季…誰かが亡くなったり、失踪したりしましたか?』
「ないよ。」
あまりにも即答。
10代目を見ると、いつもの笑顔だ。
『お、一昨年も?』
「ないよ。何も…何も起きてない。」
10代目の言い方は、まるで“触れないで”と言いた気な…そんな感じがする。
「変なナマエちゃん。じゃあ、帰ろう。」
『は…はいっ』
あたしは、六道骸にからかわれたのかな?
まぁ…有り得ないよね。
お祭りで、人が死ぬなんて。
『……』
でも何故か、不安が消えない。