喜狂番外編/ひぐらしパロ(前編)
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この並盛に越してきて、1ヵ月が経った。
たいして都会っぽいわけでもないけど、不便は感じない。
『あぁっ!!もうこんな時間!!』
学校に行く支度をして、家を出る。
早く行かないと、あの人を待たせてしまう。
『お、お待たせしました10代目!!』
「おはよう、ナマエちゃん。」
彼の名前は沢田綱吉。
あたしは、この人の友達が“10代目”と呼んでいるのを聞いて、真似して呼んでいる。
「早く行かないと、獄寺君と山本を待たせちゃうね。」
『うぅっ…不甲斐ないです…』
イタリアに比べて、日本は時間に厳しいらしい。
まだそういう習慣に違いは感じるけど、大分慣れてきた。
『10代目はいつもお早いですね。偶にはのんびりしてください。』
「ははっ。そしたら、ナマエちゃんを待たせる事になるだろ?」
きっとあたしも遅刻するから、大丈夫。
…なんて言えず、とりあえず笑っておいた。
「おい、おせぇぞ。」
「早くいかねぇと、遅刻するぞ。」
少し先に進むと、獄寺隼人と山本武が居た。
『すみません、寝坊しました。』
「まぁ、山本だってさっき来たばかりだけどな。」
「ははっ。朝起きるのは辛いよなー。」
『まだ寝足りないですよ。』
「じゃあ、学校行こうか。」
「『はい、10代目!!』」
「朝から元気なのなー」
まだあたしが此処に来て、1ヵ月しか経っていない。
でも、この人達は素敵な友達……いや、仲間だ。
『あ。雲雀先輩。』
校門前につくと、雲雀恭弥がいた。
「えっ!!ひ、雲雀さん!?」
「…やぁ。何してるの?あと2分でチャイム鳴るよ。」
『わっ、本当だ。』
「遅刻は1週間トイレ掃除ね。」
それは嫌だ。
『急ぎましょう、10代目!!』
「う、うんっ」
「俺らも急ごうぜ、獄寺。」
「仕切んな野球馬鹿!!」
『あははっ』
この街に来て良かった。
この人達に出会えて良かった。
男女とか関係なく、普通に接する事が出来る。
本当に、最高の仲間!!