死ぬ気ヒロインと童話/過去拍手夢
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『……ん?オスのニオイが消えた?』
狼は鼻をヒクヒクさせ、子豚のニオイに集中する。
『クンクンッ……あっちだ!!』
狼は、子豚のニオイを追った。
一方、三男・綱吉の家。
「ん…今、何時だろ…」
未だに眠っていた綱吉は、ベッドから起き上がる。
時刻はもう昼過ぎだ。
「獄寺君達、今頃何してるかなー。」
―バンッ―
「10代目!!!」
「ぅわっ!!びっくりしたー…あれ、獄寺君に…山本?どうしたの?」
「ハァ、ハァ……ヤベェぜツナ。狼が来る。」
「えっ!?狼って…あの狼!?」
綱吉は青い顔をして、ガクガクと震える。
「オイッ!!こっちに来るぞ!!」
窓の隙間から3匹が外を見ると、ゆっくり歩いてくる狼の姿が。
「アイツ…ライター持ってるんスよ。俺の家も、それで燃やされました。」
「ライター?」
獄寺の言葉に、綱吉はキョトンとした。
「この家…防火だから、大丈夫だよ。」
「「!!?」」
そんなに凄いレンガなのか?と、疑問を持つ二人だったが、綱吉を信用することにした。
『ンフ。オスのニオイが増えてるわぁ。』
狼は、相変わらずライターをカチカチいじり、家へ火をあてる。
『……ん?』
狼が、異変を感じた。
『火が…つかない?』
狼の声に、3匹は静かにガッツポーズをする。
『出ておいでよー。痛い事はしないからさぁ。』
「ねぇ、あの狼さ…俺達と遊びたいだけなんじゃない?」
三男・綱吉が、狼の少し弱々しい姿に心動かされる。
「騙されないでください、10代目。アイツ、俺の家を容赦なく燃やしました。」
「え゛」
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