死ぬ気ヒロインと童話/過去拍手夢
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―バンッ―
「獄寺!!」
「な、んだよ!!勝手に人の家に入って来んな!!」
「それどころじゃねぇんだ、狼が現れた!!」
「はぁ?」
狼。
名前は知っているが、獄寺は本物を見た事がない。
好奇心から獄寺は、木の隙間から外を覗く。
そこには、ゆっくりこちらに歩いて来る狼の姿が。
「ハッ。なぁにヒビってんだよ。狼つったって、メスじゃねぇか。
こっちは豚とは言え、オス2匹だぜ?」
勝てる。
獄寺はそう、確信した。
『ククッ。美味しそうなオスのニオイが2つ…超楽しみ。』
溢れそうな涎を腕で拭きながら、狼は再びライターをカチカチといじる。
「あ゛?火を使う狼か?」
「いや、それはアイツが異例なだけだ。」
「ま、ただの脅しだろ。まさか本当に着火するわけ…」
獄寺が断言しようとした瞬間。
枝の隙間から微かに煙が。
「あっちぃ!!アイツ、マジで火つけやがった!!;;」
「ヤバイ、燃えるぞ。」
黙々と広がる煙。
『ニョーッホッホッホ!!この私に逆らうからだよ!!ほらほら、早く出ないと燃えちゃうよー』
狼の姿は、二人には悪魔に見えていた。
「クソッ、どうすんだよ!!」
「……ツナの家へ走ろう。」
「ハァッ!?ふざけんなよ野球馬鹿!!10代目を巻き込むつもりかよ!!」
「ツナの家なら、そう簡単には燃えねぇ!!
それに、俺らが襲われればツナもあぶねぇだろ。」
「…チッ。仕方ねぇな。」
悩んだ獄寺だったが、意を決して山本に賛成することに。
「良いか、せーので走るぞ。」
「指図すんな。」
「いくぞ…せーの!」
―ダッ―
獄寺と山本は、火の中を抜け出し、綱吉の家へ目指した。
NEXT→