喜狂番外(雲雀夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
アレを見ていると、苛々する。
それは、3ヶ月前と何も変わらない。
でも、最近、苦しいんだ…
『10代目、お疲れさまです。タオルをどうぞ。』
「ナマエちゃん…えっと…あ、ありがとう。」
「……」
アイツらのクラスが、丁度体育だったらしい。
正式にここの生徒になっていないナマエは沢田綱吉の所へタオルを持って行った。
そんな所を僕はたまたま、応接室から見ている。
何が“お疲れさま”、だ。
沢山痩けて、足手まといだったじゃないか。
「…っ…」
突然起きた胸の痛みに、少しよろめいた。
心臓を抑えるようにシャツを掴んで、机に片手を置く。
「…はぁ。」
最近、心臓が突然絞められた気分になる。
それは一時的なもので、スグに治る。
何処か体が悪いのか。
そう思って病院に行ったけど、異常は見つからなかった。
“何か、精神的な影響かもしれませんね。”
確かあの医者は、そう言っていた気がする。
馬鹿馬鹿しい。
僕が何に影響を受けているって言うんだ。
「……」
窓から外を見ると、生徒たちはもう居なくなっていた。
仕事、していよう。
コーヒーを煎れて。
お昼までまだ少し時間がある。
それまで草壁も来ないから、一人だ。
「……」
ほら、なんだ。
体調もいつも通りじゃないか。
別に苦しい感じもない。
僕はコーヒーを入れて、机に向かった。
―コンコン―
「…誰。」
ノックされた扉。
草壁が来るには、まだ早い。
『私です。ナマエです。ちょっと良いですか?』
―カランッ―
手に持っていた、ペンが落ちた。
「…入りなよ。」
僕は何も無かったかのようにペンを拾って、仕事を続けた。
―ガチャッ―
『失礼します。』