嫌われ番外編
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「ナマエちゃん、あのさ…」
『……』
「その…実は、俺達…味方ではないんだ。」
『え?』
「オイ、ツナ!!」
山本が俺の肩に手を置いて止めたけど、俺はやめない。
「どちらかと言うと…敵対しているんだ。
でも、どうして敵対しているのかわからない。」
『…どうして、わからないの?』
「だって、俺…」
『…?』
「10代目…」
「ツナ…」
あぁ、これは…ナマエちゃんが記憶喪失だから言えるんだ。
「俺は…ナマエちゃんの事、嫌いじゃ…ないんだ。」
『あ…』
―バンッ―
―ガンッ―
『う゛っ!!』
「ナマエちゃん!!」
屋上の扉が勢い良く開かれると、ナマエちゃんは何かに殴られた。
「他校生は入るなって…言ったよね。入れたナマエも、咬み殺すよ。」
「ひ、ひば…」
雲雀さんだぁぁっ!!!
「テメッ、ヒヨコ!!」
「あぁ、イヌか…。」
「キーッ!!コイツ、ムカつくびょん!!骸さん、コイツ殺してくらさい!!」
「犬、骸様はのびてるよ。」
「そんな事より…ナマエちゃん!!大丈夫!?」
俺は、倒れたナマエちゃんの体を揺さぶった。
『うっ…い゛っ…』
良かった、意識はあるみたいだ。
『沢田…綱吉?』
「ナマエちゃん…思い出したの!?」
ナマエちゃんはゆっくり体を起こした。
『あれ?どうしたんですか、皆さんお揃いで。』
…ん?
「ナマエちゃん…さっきまでの事、覚えてる?」
『さっきまで?…あぁ、タンクの上で寝てました。』
覚えてないし!!
「ナマエ、また授業サボったの?」
『げ。』
雲雀さんと目が合うと、ナマエちゃんは立ち上がった。
『それでは、あたしは失礼します。』
走って屋上を出たナマエちゃん。
「逃がさないよ、ナマエ。」
そして雲雀さんも、ナマエちゃんを追って屋上を出た。