喜狂の叫び番外編(ディーノ夢)
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修行は、部下達もいる森の中で行なった。
―バシッ―
『ぁっ』
「ナマエ!!反応が遅ぇ!!」
『っ、はい!!』
俺が振った鞭を、ナマエは木と木を渡ってギリギリだけど避ける。
ただ、避けるのに殆ど必死だ。
「ナマエ、攻撃もしてこい!!」
『は、い!!』
クナイを手に握るけど、なかなか投げられないナマエ。
そりゃあ、そうだ。
俺が投げる隙をあげねぇから…
―ビュンッ―
『あ、』
―バシンッ―
『ぐっ!!』
俺の鞭が、ナマエの背中にあたった。
「っ、ナマエ!!」
―ドサッ―
バランスを崩して、木から落ちるナマエを何とか受け止めた。
『ご、ごめんなさいディーノさん。』
「いや…大丈夫だ。」
寧ろ、ナマエが上に乗っていて嬉しいとか…変態か、俺は。
『あたし…強くなったのかな。』
俺の上から退くと、ナマエは正座で反省をしはじめた。
「ナマエ、お前はとっさの攻撃に対する反応がいまいち遅いから…それさえ直せば、今より強くなる。」
これは、本当の事。
ナマエはそれさえ直せば強くなる。
『ありがとうございます、ディーノさん。あたし、他の方とも手合わせお願いしてきます!!ディーノさんは休んでいてください。』
「あ、おいっ」
ナマエは俺の声が聴こえてねぇのか、走ってロマーリオ達の所へ行った。
…ったく、俺だってまだ平気なのによ。
「はぁ…でもま、いっか。」
ナマエの修行を引き受けてから、そろそろ3ヶ月が経つ。
あの様子じゃあもう3ヶ月はこっちに居るだろうし。
「そしたら…たまにはデートもできっかな。」
役得ってやつか?
「ははっ。コケてるし。」
俺はその時呑気にナマエの修行の様子を眺めていた。