喜狂の叫び番外編(ディーノ夢)
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『遅いですよ。』
「うっ…るせぇ!!着替えに迷ったんだよ。」
リビングに行くと、ナマエが椅子に座っていた。
テーブルの上には、スープやパンが乗っている。
「…これは?」
『朝ご飯ですよ。これから修行なのに、何も食べないんじゃあ体がもちませんから。』
「ナマエが…作ったのか?」
『失礼ですね、掃除は苦手でも料理はできます。』
威張るところか?
「まぁ、美味そうだな。んじゃあ、いただきます。」
『あたしも、いただきます。』
ナマエが作ったスープは、俺が想像していた以上に美味かった。
それとも、ただ好きな奴が作った物だから美味いのか…?
「スープ、美味いな。」
『ありがとうございます。』
「……」
本当は、この料理は…
リボーンに食わせてやりてぇんだろうな。
俺なんかが美味いって言うよりも、リボーンが無言で食った方が嬉しいに決まっている。
『ごちそうさま。』
「あの、よ…ナマエ!!」
『…はい?』
「えっと…修行、頑張ろうな。」
何言ってんだ、俺。
「ほら…リボーンに会いたいんだろ?俺、応援するって…決めてるしよ。」
『ディーノさん…』
そんなこと、思った事ねぇのに。
『ありがとうございます、ディーノさん!!あたし、頑張ります!!』
ナマエは笑顔になって、食器を片付けた。
―ズキンッ―
「っ、」
心が、いてぇ。
思っている事と裏腹に、綺麗事を言える自分が汚く見えて嫌だ。
「はぁ…」
ナマエの奴…俺がナマエを好きって知ってるよな?
俺…とことん報われてなくね?
『ディーノさん!!早く!!』
「わーったよ!!」
全く、何処の学生の恋愛だよ。