嫌われ番外編(ハル夢)
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階段を上って、ナマエちゃんの少し後に屋上についた。
…少し、運動不足かもしれません。
階段が辛いです。
―ガチャッ―
『…いましたよ。』
「ハーッ、ハーッ…は、はひ?」
息を整えて、目の前を見ると顔をこちらに向けて驚いているツナさんの姿が…
「ナマエ、ちゃん…俺に、何か用?」
どうしてですか
どうして、ハルよりも、ナマエちゃんの方を見ているんですか?
『あたしではなく、ハルが沢田綱吉に用があるみたいですよ。』
「え?あ、ハル!?何で此処にいるんだよ!!」
「えっと…」
どう言ったら…
『では、あたしは戻りますね。沢田綱吉、ハルを玄関まで送ってあげてください。雲雀先輩に咬み殺されますから。』
「え…あ、うん。わかった。」
「……」
ツナさんって、こんなに寂しそうに笑っていましたっけ?
―バタンッ―
ナマエちゃんが屋上からいなくなって、ハルはやっとの思いで口を開いた。
「えっと…ナマエちゃんって、良い子ですよね!!」
「…うん。」
「さっきも、風紀委員さんからハルを助けてくれたんですよ!!」
「…うん。」
「あの、ツナさん。」
「…うん。」
「ツナさんと勝負した方って、ナマエちゃんですか?」
「…うん。うん、そうだよ。」
あぁ、ハルはわかってしまいました。
ツナさんは昨日も、遠くを見ていた訳ではない…
遠くの存在である、ナマエちゃんを見ていたんですよね…
「本当に、さぁ…ナマエちゃんってよくわかんないや。何で、敵対…してるんだろ。」
「…ハルも、今日ナマエちゃんと出会ってそう思いました。」
とても良い子なのに、どうして存在の遠さを感じてしまうんでしょう。
どうして、一緒に歩いた時みたいに楽しい気持ちにはなれないんでしょう。
好きなのに、嫌わなくてはいけない気がしたのは、何故でしょう。
「…友情関係って難しいですね、ツナさん。」
「…そうだね。」
それでもハルは、またナマエちゃんと歩きたいし、お話がしたいです。