嫌われ番外編(獄寺夢)
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俺達の間に在るものは、何なんだ…?
「ふぁー…たりぃ。」
今の授業は数学。
中学生のやる数学なんざ、簡単すぎて面白くねぇ。
そういえば…何で俺、学校なんか通ってんだ?
こんな糞平和な所に来た理由は…
「あぁ、10代目に会うためか。」
この糞くだらねぇ時間も、平和も、10代目の側にいる為に手に入れたモノだった。
「クソがっ…んで忘れてんだよ。」
忘れていたのは、忘れさせるくらいの人間がいるからだ。
「ナマエ…か。」
あいつが転入してきてからだ。
俺の中で何かが変わってきたのは。
俺にとって、本当に大切な物って何なんだ?
そんなくだらねぇ事まで、考えるようになった。
「クソッ…んでだよ。何でナマエを…」
『獄寺隼人、さっきっから何ですか?ブツブツと。』
「……」
何で居やがる。
後ろを振り向くと、ナマエは水道タンクの上にいた。
「…いつから居た?」
『さぁ?ただ、獄寺隼人より先にいましたよ。』
ホラ、まただ。
俺達の間には“何か”が存在している。
ナマエが転入してきたばかりの頃は、んなこと考えなかった。
いつからだ?その何かを感じるようになったのは。
「チッ。居たなら声くらいかけろよ。」
煙草を一本取り出して、ライターで火をつけようとした。
…そろそろオイルがなくなるな。
『声、ですかー…良いじゃないですか。あたし達別に、友達じゃないですし。』
―カシャンッ―
ライターが、手から落ちた。