嫌われ番外編(ヴァリアー夢)
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―バンッ―
「う゛お゛ぉい!!準備できたぞぉ!!」
『うっ…スクアーロさん?』
あたしは、涙をいそいで拭いて起き上がった。
「馬鹿が。タイミングを考えろよ。」
「う゛お゛ぉい!!俺が悪いのかぁ!?」
「こいつマジウゼー。」
「なっ!?」
『ぷっ。ははっ…言い過ぎですよ。』
あたしは涙を拭って、立ち上がった。
「な、何かわけわかんねぇぞ。」
『まぁ…いろいろと癒されたなって。ところでスクアーロさん、準備って…?』
「あ゛?あぁ…まぁ、何だ…その…」
『なんですか?…わっ!!』
言いづらそうに、もごるスクアーロさんは、あたしの腕を引いた。
―バンッ―
扉を開けると、目の前にはヴァリアーの皆が、豪勢な食事を囲んで座っていた。
「まぁ…こういう訳だ。」
『どういうわけですか。』
「今日はナマエに楽しんでもらおうと思って、パーティーの用意をしてたのよんっ。」
ルッスーリアさんに言われて、やっと意味がわかった。
ザンザスさんが、風邪のフリをしていたのは時間稼ぎだったんだ。
この飾りをするための。
あたしが、任務中だっていうことも皆知っているんだ。
「ナマエ。」
後ろから、いつの間に着替えたのか…ザンザスさんが声をかけてきた。
「任務をやめねぇ事は無理には止めねぇ。」
『……』
「ただ…今は忘れても良いんじゃねぇか?」
あぁ
あたしが、もっと…
もっと賢かったら、迷わずヴァリアーを選ぶのに。
リボーンを、捨てられるくらい嫌いになれたら良いのに。
『皆さん…っ、ありがとう。』
あたしはまた、泣いてしまった。