嫌われ番外編(骸夢)
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そう、ナマエは馬鹿です。
「せっかく僕達が仲間に誘っているのに…自ら危険な所にいるなんて、馬鹿ですよ。」
ナマエの最期は僕でありたい。
ナマエは誰かに殺される事も、僕は許さない。
…これは、なんという感情なのでしょうか。
『ダメですよ。それじゃ…愛しい人と別れる事になります。』
「……」
あぁ、面白くない。
このまま殺してしまおうか。
―ドサッ―
『っ!?ちょ、骸さん!?』
僕はナマエの上に体を倒した。
「ナマエ。」
『な、なんですか。』
その警戒した顔も、
笑顔も、
涙も、
僕の物にならないのなら…
「ナマエ…死なないでくださいね。貴方の最期は、僕が…」
せめて、貴方の最期の瞬間を僕にください。
『…骸さん?』
「クフフ、動けない内に体に落書きしましょうか。油性で。」
『っ!!だ、ダメですよ!!退いてください!!』
僕は、ポケットに入っていた油性マジックを出した。
「クフフ…クハハハハッ!!」
―キュキューッ―
『イヤァァァァッ!!!』
ナマエ、貴方へのこの感情は…
貴方が死んだ時に、わかるでしょう。
『ひ…酷いです…』
「クフフ、可愛くなりましたね。」
『うるさいですよ!!』
ナマエは、まだ完璧に薬が切れていないらしくズルズルとはいずり回っている。
「ナマエ、気持ち悪いです。」
『うぅぅっ…』
―バンッ―
「おや。クフフ、恭弥じゃないですか。」
屋上を勢い良く開け、恭弥は黙ってこちらに来た。
「…勝手に校内に入る事は禁止って言ったよね。」
「クフフ、そんなに怒らないでください。」
「…何、その足元にある物は。」
「ナマエですよ。」
「……」
『雲雀先輩、明らか笑いを堪えないでください。』