嫌われ番外編(骸夢)
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「…立てない?」
立てない程、ツライ…という訳ではなさそうですが。
僕はナマエの横たわっている方を覗いた。
「おや…クフフフ…」
『…笑わないでください。』
「クハハハハッ!!」
『骸さん!!』
ナマエが起きない理由。
起きないのではなく、起き上がれなかったんですね。
「クフフ、失礼。まさか…自分で飲んだんですか?痺れ薬。」
『…笑わないでください。』
「クハハハハッ!!」
『骸さん!!』
ナマエの前には粉錠の薬。
おそらく、痺れさせる物でしょう。
「クフフ…失礼。まさか、自分で飲んだんですか?」
『…飲みたくて飲んだわけじゃありません。』
「おや。そうですか。」
『風さえ吹かなかったら…』
「この薬は自分で?」
『…はい。』
「あまり、良い趣味とは言えませんね。」
ナマエの髪を指に絡ませてくるくる遊びながら、僕はからかった。
『髪の毛触らないでください。趣味じゃないですよ…自分の身を守る為です。』
「……」
『もしもの時に、弱い痺れ薬でもあれば少しは逃げられるかと。』
あぁ、彼女はとんでもない馬鹿だ。
「ナマエが…もしもの時になる程弱いとは思えませんが。この学校の生徒なら軽く殺せるんじゃないですか?」
『殺す事があたしの目的じゃあないですから。』
「…馬鹿ですねぇ。」
『はい。』
「アホですねぇ。」
『言い過ぎです、骸さん。』
「そんなことはないですよ。貴方は馬鹿でアホだ。…オマケに間抜けですね。」
『……』