嫌われ番外編(骸夢)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
僕が貴方を見つけた時、貴方はいつも泣いていますね
―ガチャッ―
「…おや。」
暇つぶしに並盛中に来て恭弥をからかった後、僕は屋上に来た。
「クフフ…屋上にも来てみるものですね。」
僕の目の前には僕に背を向けて横たわるナマエ。
「ナマエ、何しているんですか?」
『…何でいるんですか。』
ナマエは、反応をしたがこちらを向かなかった。
「ナマエ。」
『……』
「また、泣いているんですか?」
僕がナマエを見つけた時、ナマエはいつも泣いている。
『…うっ…な、んで…いつも…』
ナマエは体を縮ませながら震えた。
「……」
そんなナマエの背中を、僕はどう思って見ているのか。
それは、僕にもわからない。
“ナマエを殺したい”
そう願っているのは今も同じであって、嘘ではない。
ただ僕は…泣いているナマエに会っても泣いている理由を知る事はないでしょう。
わかっている事は1つ。
ナマエは僕の為に泣くことはない…と、いうこと。
「また…愛しい人の為に泣いているんですか?」
『骸さんには…関係ないです。』
ナマエのすぐ後ろまで歩いて、僕は腰を下ろした。
「クフフ…僕は運が良いみたいですね。いつもナマエの泣き顔に会う。」
『あたしは、運が悪いみたいです。嫌な人に泣き顔ばかり見られて。』
「クフフフフフ…泣きながらも憎まれ口とは、余裕ですね。」
このまま、手を伸ばせばナマエを殺れる。
『余裕、なんかじゃないです。今だって立てないですから。』