歪みのアリスin嫌われ(後編)
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「クフフ、ですが困りましたねぇ…どう眠らせましょう。」
『いえ、あの、普通に。痛くないやつで。』
「んー…あ、では、彼を呼びましょう。」
『…彼?』
「あぁ、トカゲのビル?」
チェシャ猫も理解したみたいだけど…トカゲのビルって誰?
「呼んだ?僕らのアリス。」
『うわっ!!;;』
後ろから、声がした。
…皆、気配を消すのが上手い。
『…沢田綱吉?』
あたしの後ろにいたのは、ニッコリ笑った10代目。
「彼はトカゲのビルですよ。」
女王に、訂正された。
「俺達のアリス…眠りたいの?」
『あ…はい。』
まさか、ここで10代目が来るとは思わなかった…(てっきり、出ないのかと)
10代目は、死ぬ気モードに近い状況なのか、死ぬ気の炎がともっていた。
「じゃあ、リラックスして。」
『っ!!』
10代目の両手があたしの頬を掴んで、そのまま額を合わせた。
10代目の額は、死ぬ気の炎がともっているのに…
『気持ち良い…』
「ありがとう。おやすみ、俺達のアリス。」
『……』
意識が、ゆっくり遠くなっていく気がする。
あたし、チェシャ猫の頭…抱えてないと…
落ちちゃ…
背中が、ふわふわする。
あ…腕にチェシャ猫の感触…良かった、落としてなかった。
「ねぇ…離してよ。」
『チェシャ猫…落ちちゃいますよ…』
「……咬み殺す」
―ギリッ―
『イダーッ!!!』
腕に、つねられているかのような痛みで、目が覚めた。
……ん?
『チェシャ、猫…?』
「誰がチェシャ猫だって?」
あたしの腕の中にいたのは…やっぱり、雲雀恭弥にそっくりなチェシャ猫で…
『まさか…本物の…』
あたしは、血の気が一気に引いた。
「ねぇ。離してくれる?」
『う、わっ!!ご、ごめんなさい!!!』
あたしはどうやら、雲雀恭弥の頭を抱きしめながら寝ていたらしい…
「ふぅ…首がなくなるかと思ったよ。」
誤解です。