歪みのアリスin嫌われ(後編)
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「アリス、シロウサギを追う事は…僕はあまりオススメしません。」
いきなり、真面目な顔をした女王。
…六道骸に、女装っていうのが無ければなぁ。
「アリスがシロウサギを追い掛けても…シロウサギは応えてくれませんよ?」
『……』
現実と、少し似ている。
もしかして…これは…
―ガブッ―
『いっ!!』
「僕らのアリス。君は悩んだら駄目だよ。」
チェシャ猫に、手を噛まれた…ちょっと、痛かったです。
『あ…はい、悩みません!!リボーンの写真を撮るまで!!』
「…うん。その調子だよ。」
『それで、シロウサギは?』
あたしが女王の方を向くと、女王は一息ついて話した。
「シロウサギは、アリスの世界にいますよ。」
あたしの、世界…?
『それって、現実の世界?』
「僕らのアリス。僕達にとって、これが現実なんだよ。」
まぁ…確かに、チェシャ猫の言うとおりかも。
『じゃあ…あたしはどうやって、戻るの?』
「僕から許可を取れば、帰れますよ。」
『女王の?』
「はい、ここの秩序は僕ですから。」
「いや、僕だよ。」
女王の言葉に、すかさず訂正を入れたチェシャ猫。
…やっぱり、仲が悪い。
『じゃあ、許可をください。』
「嫌です。」
プイッと、そっぽを向かれた…
「僕らのアリス、ここに居れば僕が守ってあげられます。そうすれば、もう苦しみませんよ?」
「女王。アリスを誘惑することは許さないよ。」
『……』
まさかこれって、あたしが…
『ここは、あたしが作った世界なんですか?』
「……」
「……」
優しい皆
あたしが、求められる
あたしが、望む世界に近い。
『…そうなの?』
「…そうだよ。」
「僕らのアリス、このままここに残りませんか?」
優しい、優しい皆。
あたしが望む世界。
ここに、居たい。