歪みのアリスin嫌われ(後編)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
奥から現れたのは…
『む、むむむ骸さん!?』
「クフフ、女王です。」
イヤーッ!!
この人の存在忘れてた!!!
「ようこそ、私達のアリス。」
『その私っていうの止めてください!!!』
より一層変態っぽいです!!
『……』
チェシャ猫を見ると、見たことないくらい無表情…寧ろ、冷たい目をしていた。
そりゃあ、そうだ。
ピラッピラなドレスなんか着て…
『な…何で、ドレスを着てるんですか?』
「おや、おかしな事を言いますね。女王だからですよ。」
「アリス、コイツにツッコムのはおやめ。」
チェシャ猫に、襟を引かれた。
…ちょっと、苦しかったです。
「おや。チェシャ猫じゃあないですか。相変わらず不気味ですね。」
「君には負けるけどね。」
『……』
この二人、仲悪いのかな。
「時間君と、シロウサギの情報は?」
チェシャ猫が、そう聞くと六道骸…自称、女王はただ笑った。
「クフフフフ…ただではあげませんよっ。」
―グイッ―
『うわっ!!』
「っ。」
六道骸…じゃなくて、女王に腕を引かれてあたしはチェシャ猫から離れた。
「クフフ、アリスが欲しいです。」
『…は?』
欲しい?意味がわからない…
『あ、の、骸さん…?』
「クフフ、女王と呼んでください。」
『女王…』
その、手に持っているものは何ですか?
「あぁ、僕らのアリス。せめて…首だけは僕のものに。」
『っ!!』
六道むくっ…じゃなくて、女王が持っていたのは大きな鎌。
女王は、ソレを思いっきり振り上げた。
…切られるっ!!
―ドンッ―
『わっ!!』
―ザシュッ―
何かに押された感覚と共に、聴こえたのは切られたような音。
…でも、あたしは何処も痛くない。
『……っ!!』
ソッと目を開けると、チェシャ猫の体だけが立っていた。