嫌われ番外編(雲雀夢)
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『大袈裟ですよ、あたしが飲んだのはジュースですから。』
言葉はハッキリしていても、顔は酔っている。
焦点合ってないし。
「良いから、寝なよ。」
『大丈夫です、眠くありません。』
「……」
―ドンッ―
『うぎゃっ。』
肩を軽く押すと、ナマエは簡単にソファに倒れた。
『いったー丁度金具に頭ぶつけました。』
「そのまま気絶してれば良いのに。」
『……』
「…?」
『謝ってください。』
「は?」
いきなり、どうしたんだ。
そんなに早く死にたいのかな…
『痛かったです!!謝ってください!!』
「…君、キャラ壊れてるよ。」
酔うと、厄介な人種なんだ。
「とにかく、寝なよ。そのまま教室戻ったら飲酒がバレて問題になるから。」
『…でも』
「どうせ、いつもろくに勉強してないんでしょ?」
『…はい。じゃあ、休ませてもらいます。雲雀先輩、ありがとうございます。』
「ねぇ、それ植木だから」
ツッコミも虚しく、ナマエはソファに倒れ込んですぐに眠りについた。
『……』
「……」
仮にも、命を狙ってある奴の目の前でよく眠れるよね。
…まぁ、寝ろって言ったのは僕だけどさ。
「…無防備。」
何となく、そう呟いて僕は仕事をするため、机に向かおうとした。
―プルルルッ―
「…?」
滅多に鳴らない、応接室の電話が鳴った。
―ガチャッ―
「誰?」
「クフフ、僕ですよ。」
―ガチャッ、ツーツー―
嫌な声が聴こえたから、切った。
―プルルルッ―
「っ!!」
―プルルルッ―
「……」
―プルルルッ―
『…んぅっ』
「……」
―ガチャッ―
受話器をとったのは、ナマエなんかの為じゃない。
電話がうるさかったからだ。