嫌われ番外編(ビアンキ夢)
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『ねぇ、今日はシフォンケーキを焼いてみたの。』
「…うめぇぞ。」
『本当!?良かったー。』
私は、ナマエが大嫌いよ。
『ビアンキさんも一つどうですか?』
「いらないわ。」
だって、ソレは美味しいに決まっているもの。
『じゃあ、ラップかけておきますね。』
「…えぇ。」
「ナマエ、おかわりだ。」
『あ、はいっ!!』
私には、絶対に出来ない事を
ナマエは当たり前のようにやっている。
“愛する人に、手料理”
たったそれだけの事なのに、私にはできない。
私の料理は、殺しの道具。
どんなに愛を込めても
どんなにマニュアル通りに作っても
完成品は、殺しの道具。
『リボーン、クリームついてる。』
「ん。」
だから、普通なナマエが大嫌いよ。
『…ビアンキさん?』
―ハッ―
「…何?」
ボーッとしていたら、ナマエの顔が目の前にあった。
殴ってやりたい。その顔を。
潰してやりたい。ポイズンクッキングで。
『ビアンキさん、どうしたんですか?ボーッとして。』
「…しいわ。」
『え?』
「手料理を食べてもらえて、羨ましいわ。」
つい、出てしまった本音。
言うつもりじゃあなかったの。
『えっと…』
ホラ、ナマエも困ってる。
『でも、その技は弟を守る為の素敵な料理じゃないですか。』
ナマエは、隼人と会った事はないけど
私の話を聞いて知っている。
「…そうね。リボーンを守る技でもあるわ。」
『あ、あたしだってリボーンを守ります!!』
「負けないわよ。貴方は私の、ライバルなんだから。」
私はナマエの事が大嫌いよ。
憎ませて、くれないから
終り