嫌われ番外編(雲雀夢)
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『ゴホッ、ゲホッ…風邪かなぁ…』
朝、制服に着替えていたら咳が出た。
そういえば、喉も痛い。
『体温計…は、買ってないんだよね。』
まさか、体温計を必要になる事があるなんて思わなかった。
『…マスクつけてれば良いか。』
あたしは、行きにコンビニでマスクを買って学校へ向かった。
『ケホッ、ゴホッ…ゔー。』
学校について、下駄箱。
何だか、さっきより酷くなってきた。
「何、風邪?」
『……』
後ろから聞こえた声に、咳も一瞬止まる。
『ゴホッ、ゴホッ…お、おはようございます。雲雀先輩。』
「その咳、うるさい。」
好きで出してるわけじゃないですよ…
『すみません…ケホッ、じゃあ、あたしは教室に行きます。』
早く離れよう。
―グイッ―
『ぐぇっ』
「待ちなよ。行って良いなんて言ってないよね?」
変な声が出たじゃないですか。
いきなり襟を引っ張るのはやめてくださいよ。
『ゴホッ、ゲホッ…な、なんですか…』
「咳、随分と酷いね。」
この咳は今、雲雀恭弥が引っ張ったせいですけど…
「そんな状態で教室に行かないでね。」
『はい?…ケホッ、何でですか。』
「どのクラスも、学級閉鎖なんかにさせない。」
『……』
この人、学校のためなら何でもするんですね。
『えっと…すみません。じゃあ、帰った方が良いですかね…?』
「一度来たのに帰るの?」
何が言いたいんだ!!
「熱は?」
『計ってません。』
「そう…じゃあ、ついておいで。」
『…はい。ゴホッ、ゴホッ』
あたしは、雲雀恭弥について行った。