嫌われ番外編(犬夢)
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「ナマエ…怒ってますか?」
『え?』
「その…ごめんらさいれす。俺、今日…だけじゃないれすけど、いつもナマエに迷惑ばっかかけて…」
『犬…あたし、犬に迷惑かけられた何て思っていませんよ。』
「びょんっ!!本当れすか!?」
『はい。あたし、楽しかったです。肉屋のおじさんに怒られて逃げるのも、走っている間のドキドキも。』
「そ、それ…楽しかったんれすか?;;」
『だって、もしも今日…犬に会わなかったら、あたしは一日一人でした。』
「……」
『友達と遊ぶのって、こんなに楽しい事なんですね。こんな楽しさ、久々です。』
「ナマエ…」
考えてみれば、あたしと仲良くしてくれているのは、犬や千種君くらいだ。
学校は違うから、任務に関係ないし。
この人達に、出会えて良かった。
「よ…良かったれす!!楽しんでもらえて。俺は…」
『俺は…何ですか?』
「いや、あの、俺も、楽しかったれす!!今度また買い物に付き合ってくらさい!!」
『…?はい、勿論です。』
「じゃあ、家まで送るびょん!!」
あたしは、まだ時間は早いけど、犬に送ってもらった。
『犬、もう此処で大丈夫です。すぐそこなので。』
「そうれすか?じゃあ、気をつけてくらさいね。」
『犬も、気をつけて。』
あたしは犬に背中を向けて、帰ろうとした。
「ナマエっ!!」
―グイッ―
『わっ!!』
―チュウッ―
…ん?
今、あたし…頬に…
「ヘヘッ。ナマエのホッペにキスしちゃったれすーっ」
『……』
「俺、ナマエは友達と思う時と、違う時があるれす。」
『え?』
「俺、ナマエが大好きれす!!じゃあ、また!!」
犬は、それだけ言って走って帰った。
『……』
あたしはただ、呆然と立っていた。
終わり