新しい生活
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『あたし、また一人暮らしに戻ろうと思うんです。』
「は…」
歩きながら呟いた一言に一番反応したのは、やはり10代目だ。
『もう任務も終わったし…普通の生活をするなら、いつまでもお世話になるわけにはいかないですし。』
リボーンと離れるのは寂しいけれど。
「そんな、気にせず住めば良いのに。」
『10代目にもプライバシーもありますから、あたしは一人暮らしした方が良いんですよ。』
「でも…」
それに、いい区切りだ。
「ま、これからは学校で会えるんだから良いじゃねぇか!!な、獄寺。」
「俺に振るな馬鹿!!」
そう。
前の一人暮らしとは違うんだ。
きっと、明日の事を考えて楽しくなるような…
そんな毎日になるんだ。
「いつ頃引っ越す予定なの?」
『まだハッキリとはしていませんが、今週中には手続きなどを済ませたいですね。』
部屋は、前住んでいた所があいていたらそこにしようかな。
あそこなら10代目の家もそう遠くない。
「ナマエちゃん…また前の生活に戻っちゃうんだね…」
『え?』
10代目が暗い顔を浮かべている。
どうして?
「ナマエちゃんは、怖くないの?」
『何がですか?』
「学校のみんなや…骸や雲雀さんが。」
―ドキッ―
10代目の言葉に、山本武や獄寺隼人も表情を暗くした。
「任務はもう無いって言っても…周りがナマエちゃんに急に優しくなるわけないし…学校に通うって事は、雲雀さんに必ず勝負をかけられる。」
『…そうですね。』
仲良くなれる筈がない。
学校に通えば、きっとまたいざこざが起こる。
「本来なら、俺達の…俺の家に居るべきだと思う。そうすれば、行きも帰りも安全だし。」
『でもそれは、10代目達を巻き込みます。』
そっか。
“無理はするなよ。任務で学校に行くわけじゃないからな。”
朝リボーンが言っていたあの言葉は、あたしを心配してくれていたんだ。