意志
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六道骸はあたしにハッキリと言った。
“嫌い”だと。
本当に嫌いなら、わざわざ関わるだろうか。
脱獄するだろうか。
そんな、何か思いを込めた風に名前を呼ぶだろうか――…?
彼の考えは、いつもわからない。
『……』
まぁ、あたしも貴方が大っっ嫌いですけどね。
「何ですかその目つきは。不細工だから止めなさい。」
『……』
色々と悔しくって、睨んだ。
そしたらしまいに不細工呼ばわり。
「用が分からないのなら、帰ってください。またクロームが暴走するかもしれませんからね。」
『クロームさんは……どうして、骸さんの側に?』
「貴女が知る必要はありません。」
『……』
―パシッ―
右手で殴ろうとしたら、その拳を六道骸は受け止めた。
『くっ…!!』
「馬鹿ですねぇ。」
拳を容赦なく握られる。
痛いから!!
離してほしくて腕を引こうとしても、握る力が強くて離れない。
「わざわざ怪我のしている方の手を出さなければ、こんな痛い思いをしなくて済んだのに。」
『それでもっ…あたしは、この手で……貴方を殴りたかった……っ』
「…馬鹿ですね、本当。」
何で、笑うの。
「骸さーん!!ナマエをいじめないでくらさい!」
『犬っ』
あたしと六道骸の手の間を割るように入って来た犬。
「骸さん、なんれそんなにナマエを苛めるんれすか!!」
「虐めてません。ナマエが虐めてほしいという目で見てくるんです。」
『見てません。』
何で、この人はあたしのペースを乱すんだ。
あたしは怒りが爆発しそうなのに、それを簡単に流す。
だから六道骸は嫌いなんだ。
『本当に…もう10代目には手出ししないんですか?』
「しつこいですね。もうしませんよ。」
『10代目に…謝ってください。』
うわっ。
めちゃくちゃ嫌そうな顔してる。