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たとえ、どんな任務が来ようと
10代目達とは、笑顔で過ごせると思っていた…
「ツナ、やめろよ!!」
―ドンッ―
「う゛っ!!」
『10代目!!』
山本武は10代目を投げ飛ばして、切られたユニフォームを手にした。
あたしは、倒れた10代目の方に駆け寄った。
「明日は…試合があるって知ってるよなぁ?」
山本武の声が、怒りで震えているのがわかった。
「え…山本?」
10代目を見ると、わけが分からない…という顔をしていた。
また、昨日と同じだ。
「また…覚えてねぇって言うのかよ。」
『っ、』
山本武からは殺気が溢れている。
「ツナ!!俺はもう我慢の限界なんだよ!!毎回毎回覚えてねぇって…嘘つくのも大概にしろよな!?」
いけない、10代目を殴るつもりだ。
『山本武、落ち着いてください!!』
10代目の前に出て、山本武と向かい合った。
「ナマエ…」
『あたしは…10代目をお守りするのが任務です。山本武、どうかその殺気を静めてください。』
あたしがそう言うと、山本武は困ったように下を向いた。
「ナマエ、よぉ…」
『はい。』
「何で戻って来たんだ?」
―ドクンッ―
心臓が、締め付けられる感覚。
あたしは、誰にも帰って来る事を望まれていなかったの?
『リボーンに呼ばれたから…任務、で。』
自然と、声も震える。
「…とにかく、そこを退いてくれよ。」
『…退きません。』
10代目を守るように両腕を広げると、山本武は溜め息をついた。
「もう、あの頃みてぇにナマエを傷付けたくねぇからさ…な?」
『……』
あたしが黙っていると、山本武は切られたユニフォームを片手に、教室を出ようと扉へ向かった。
「…ツナ。」
背中を向けたまま、山本武が10代目を呼んだ。
10代目は、慌ててあたしの後ろから出てきた。
「っ、山本…聞いて、俺は…」
10代目が何かを言いかけた時、山本武が笑顔で振り向いた。