目的
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「それで、何の用ですか?」
何の用って…
『10代目の様子がおかしかった原因は、骸さんだったんです。会いに来るのは、当然ですよ。』
「そんな事はわかっています。君は相変わらずバカですね。」
『なっ』
失礼な!
「僕はその会いに来た理由を聞いてるんですよ。」
理由?
『理由…は…』
尻餅をついたままのあたしを見下ろしていた六道骸が、しゃがんであたしに目線を合わせた。
「僕が、憎いですか?」
憎い?
『憎いです。凄く。』
この人には、いつもあたしの中をかき回される。
あたしが隠していた感情を察してしまう。
「クフフ…そうですか。それは良かった。」
何が良いんだ。
「それで…どうしたいですか?僕を、殺したいですか?」
『それはっ』
言葉が、つまった。
あたし、何をしたかったの?
「僕の目的は達成された。ですから、あとはナマエの好きにして良いですよ。」
『目的?』
六道骸が、さっきっからずっと笑っている。
不気味なくらいだ。
「ナマエに忍…いえ、マフィアを辞めさせる事が、僕の目的でしたから。」
『え…』
何言ってんの、この人
『う…そ…』
「まぁ、それはナマエが再び日本に来た時に思いついたものですがね。」
『じゃあ、その前は?』
「それは以前、話したでしょう。」
『…笑ってる10代目に、腹が立ったから。』
「まぁ、そうですね。」
わからない。
何で?
『何で、骸さんはそこまで酷い事するんですか?』
「何で、ですか…」
『だって、骸さんには関係ないのに。本当なら、10代目に腹を立たせる理由なんてないのに。』
「そうですね。」
じゃあ、どうして?
「それはナマエ…お前が嫌いだからですよ。」
『っ、』
その時の六道骸の笑顔は酷く優しくて、
不覚にも“好き”と言われた気がした。
続く