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何がなんだかよくわからない。
「此処は、骸様や犬や千種や…私の居場所。」
あたしは何か、クロームさんを怒らせたのかな?
わからない。
でも、骸さんってまさか…
「だから…入って来ないで。」
ロリコン?
―ビュッ―
『っ!!』
勢いよく振られた武器を、しゃがんで避ける。
「……」
―ブンッ―
次に振られた武器も、立ち上がって避けた。
『クロームさん。貴女は、戦闘に慣れてないんですね。』
「……」
クロームさんは、ひたすら武器を降ってるだけ。
きっと、最近武器を持つようになったんだ。
「…それでも、負けない。」
ただ、クロームさんの殺気は凄い。
『ハァ、ハァ…』
何であたしの行く所全てに危険があるんだろう。
「…逃がさない。」
―ブンッ―
『待っ…クロームさん、落ち着いて!!』
足場の悪い建物の中を、走りまわる。
クロームさんは武器を振りながら、あたしを追いかけてくる。
『クロームさん、あたしには貴女と戦う理由がありません!!』
「私には…あるの。」
どうして?
あたしは、彼女を知らない筈。
『あたしはっ、骸さんに会うために…』
本当は会いたくないけど。
「……ないで…」
『え?』
「骸様の事を…気安く呼ばないで。」
『あ…』
クロームさんは、六道骸の事が好きなの?
―タッタッ―
『くっ』
走る足が、重くなってきた。
クロームさんだって、疲れたに違いない。
彼女は、戦闘慣れしていないのだから。
『体力と握力が回復すればな…』
―ガッ―
『ぶっ!!』
瓦礫に引っかかって、転んだ。
急いで起きあがると、目の前には武器を振り上げたクロームさんが。
「……さようなら」
『っ、』
あたしは強く、目を閉じた。