隣町
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『…クローム?』
クローム髑髏と名乗った女性は、六道骸と同じ髪型だ。
そして、六という数字の入った瞳は眼帯で隠されている。
「…誰?」
『え?』
「貴女……誰?」
しまった。
本来なら自分から名乗るのが礼儀なのに。
『すみません。あたしは、ミョウジナマエと言います。』
「っ、ナマエ…?」
あれ?
この人、あたしの事知ってるの?
いやいや。そんなわけない。
『あの、六道骸という男性をご存知ですか?』
「……」
人見知りするタイプなのかな?
黒い鞄を抱きしめながら、クロームさんは口元を隠す。
『あと…犬や千種君は?』
クロームさんは、黒曜の制服を着ている。
更に、こんな場所に普通の人が出入りするわけがない。
「……」
『クロームさん、貴女は…』
あの人達の、何?
―キィンッ―
武器と武器が、ぶつかり合った。
『くっ…!!』
「……っ、」
クロームさんが突然武器を振り、それを左手のクナイで受け止める。
あたしも、とっさの攻撃に強くなったものだと自画自賛。
『なんの…つもりですか。』
「……帰って。」
帰れ?
『それは無理です。あたしは、骸さんに会いに…』
「帰って!!」
―カキィンッ―
『あっ!!』
クナイが、弾かれた。
「骸様は…此処には居ない…」
クロームさんが、目を閉じて自分の胸に手を当てる。
「骸様は…此処。私の中だけにいるの。」
『どういう…意味?』
「貴女が悪いの。」
武器をギュッと握るクロームさん。
その武器は、そう、六道骸の物だ。
「貴女が…骸様に心配かけるから…」
『心配?』
何を意味のわからない事を…
「帰らないなら、死んで。」
『え…』
あたしはただ、六道骸に会いに来ただけなのに。
何故初対面の女性に殺されかけてるの…?
続く