隣町
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六道骸達が住むアジトには行った事がある。
前の任務の時だ。
まだ、彼らはあそこに居るのかな?
『はぁ…疲れた…』
黒曜に歩き始めて数十分。
何日間も動かしてない体は、大分疲れてるみたい。
さっきまでの緊張は何処に行ったんだ。
『よし、もう少し!!』
踏ん張って、あたしはまた歩いた。
『はぁ…』
足が重い。
あの人に近付く度に、重くなってる気がする。
『つ、ついた…』
目の前には黒曜センターの入口。
こんな所によく人が住むな。
『……』
頭の中が嫌だ嫌だって拒絶してる。
そりゃあ、六道骸には会いたくない。
―ギィッ―
『…お邪魔します。』
それでも、あたしは会わなくちゃいけないんだ。
―バタンッ―
『あ…あの、すみません。誰かいますか?』
静かすぎる。
暗いその建物の中は、人の気配を感じさせない。
『犬ー。千種君ー。……………骸さーん。』
あたしの声だけが虚しく響いている。
暗いのもあるけど、何だか重いその空気に気を張り詰めた。
―ジャリッ―
『っ、誰!?』
突然。
後ろで、物音が聴こえた。
おかしい。
いつの間に?
クナイを左手で握り、音のした方に体を向ける。
どうやらその人物は、壁の角に隠れているらしい。
『出てきたらどうですか?』
「……」
一体、誰?
『犬?』
「……」
『千種君?』
「……」
返事なし。
まさか…
『骸…さん?』
「っ、」
―ジャリッ―
相手が、微かに動いた。
『骸さんなんですか?』
「違う。」
『…え?』
ハッキリと否定された。
しかもそれは、女性の声だ。
『貴女は……誰?』
「……」
女性は、あたしの前に姿を現した。
「……クローム…髑髏。」