隣町
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10代目を追って廊下を走っていると、10代目が佇んでいた。
「すみません、10代目!!」
「ツナ…その、悪かった。」
「ふ、2人とも!!もうやめてよ。」
『……』
獄寺隼人と山本武が、10代目に土下座している。
「あ、ナマエちゃん!!」
『10代目。これは一体…どうしたんですか?』
「2人が、ずっとこの調子なんだ。もう、いい加減頭上げてよ!!」
10代目がそう言うと、獄寺隼人と山本武は頭を上げる。
その顔は、とても申し訳なさそうだ。
「ナマエから聞きました。10代目を操っていたのは、六道骸だと。」
「俺ら、自分の事ばかりで…本当に、悪かった。」
「獄寺君…山本…」
獄寺隼人、山本武に話してくれたんだ。
『10代目。どうしますか?』
「え…」
『あたし、前に言いましたよね。10代目を傷つけた人は許さないって。』
「っ!!」
10代目が、あたしを一度見て俯く。
獄寺隼人と山本武は、ゆっくり立ち上がった。
「…10代目。気の済むまで、殴ってください。」
「俺も。寧ろ、殴ってくれ。」
『どうしますか?』
10代目が、拳を強く握る。
「俺、さ…自分でもわけわかんなくて…周りに攻められて…寂しがったんだよ。」
『10代目…』
「でも、さぁ。これからはまた、仲間でいてくれる?」
10代目が笑った。
この2人を、許すんだ。
10代目が許すなら、あたしも許そう。
10代目がこの2人を好きなように、あたしも2人が好きだから。
「いや…それじゃあ俺の気が収まりません!!殴ってください!!」
「でも…」
「ツナ、俺もだ。頼む。」
10代目が慌てる。
久々のまともな会話が“殴ってくれ”だなんて、面白い。
『10代目。一発だけ思い切り殴ってあげたらどうですか?』
「で、でも…」
『その方がお互いスッキリする事もありますよ。』
「う、うーん…わかった。」