日本、再び
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―チュン、チュン―
『……』
他人の家に泊まると、どうも早起きをしてしまう。
実際、今はまだ朝の5時半。
なのに…
『10代目が…いない…』
ベットには10代目の姿はなく、制服も…なくなっていた。
『ど…どうしよう…』
リボーンを見ると、まだ寝ている。
それにこれはあたしの任務だ。
リボーンに頼ってばかりじゃいけない…
『……』
制服がないっていうことは、きっと学校に行ったんだよね…?
『よしっ。』
あたしは、トランクから並盛の制服を取り出した。
『これ着るのも久々だなー…』
あたしは制服に着替えて、ソーッと家を出た。
―ダッ―
走って学校に向かっていると、何となく足が重い感じがした。
『……』
これは起きたばかりの気だるさなのか…
それとも、嫌な予感なのか。
出来れば、前者であってほしい。
『ハー、ハー…』
学校の前に着くと、門には鍵がかかっていた。
『10代目、ここじゃないのかな……っ!!』
学校の廊下に、10代目が歩いているのが見えた。
『あ…10代目!!』
叫んでも、当然気付くわけがない。
あたしは、門を飛び越えて、開いていた窓から校舎に侵入した。
―タタッ―
廊下に響く足音が嫌に不気味…
10代目、朝練…かな?
…そうであってほしい。
そして、教室の前についた。
―バンッ―
『10代目!!』
扉を開けて、あたしは一瞬10代目が何をしているのか理解ができなかった。
―シャキッ―
『…10代目?』
―チョキッ―
「……」
10代目はただ無言で、何かをハサミで切り続けていた。
「ナマエ?」
『っ!!』
後ろの声に振り返ると、そこには…
『山本…武…』
彼がいた。
「久しぶりだなーナマエ!!どうした、こんな時間に……って、ツナ。何、してんだよ…」
山本武の声が、少し震えている…
―シャキッ―
「なぁ…何してんだよツナ!!俺のユニフォームだぞ!!」
『え…』
あぁ、どうやら…
さっきの足の重みは嫌な予感の方だったみたいだ。
続く