仲間
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
10代目に会ったらまず、何を言おう。
ごめんなさい?
また仲良くして?
それともまだ恨んでるって言う?
『……』
そんなの、ぶっつけ本番だ。
―ガチャッ―
結局、屋上に来た。
だって、教室に行ったら居なかったから。
『…10代目?』
見渡した限りでは、居ない。
じゃあ一体、何処に…?
「はっくしょん!!」
『…え?』
屋上の扉の上から、10代目の声が聞こえた。
『10代目?』
「あ…ナマエちゃん…」
10代目の顔は、明らか“やっちゃった”という感じだ。
きっと、静かに隠れてあたしに気づかれたく無かったんだろうな。
『獄寺隼人に、10代目の誤解を話しておきましたよ。とても…後悔していました。』
「え、あ…ありがとう。」
違う。
あたしが言いたいのは、そうじゃなくて。
『10代目、下りてきてください。話しがしたいです。』
「やだ。」
そんな、あっさり言わなくても。
『この間は…折角お見舞いに来てくださったのに…ごめんなさい。』
「……」
『でもあたし、恨んでいたと言うのも…本当なんです。』
「そ…それは、もう十分わかったよ…」
『でも、聞いてください!!』
まっすぐ、10代目を見る。
10代目も、あたしをまっすぐ見た。
『あたし、10代目や獄寺隼人や山本武が好きです!!大好きなんです!!』
「なっ!!」
恨んでる。
大好き。
両方の気持ちがあるから、あたしは自分が何の為に修行していたのかわからなかったんだ。
大好きだから、恨んでる事になかなか気づけなかったんだ。
『もっと仲良くしたい…沢山遊んで、沢山喧嘩して、沢山笑いたいんです。恨んでいた事なんて、忘れるくらいに!!』
「ナマエちゃん…」
出てくる涙を、裾でごしごし拭いた。
でも、次々と涙が出てくる。
『また…仲間とか友達とか、思って頂けますか?』