本当は
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―ぺちん―
あたしの頬を、リボーンが叩いた。
叩いたと言っても、痛みの無い触れる程度のもの。
『リボーン…』
「馬鹿にお仕置きだ。」
リボーンがベッドに乗り、あたしの目の前に立つ。
土足だよ、とか言いたい気持ちは抑えよう。
―グイッ―
『わっ』
襟を引っ張られ、リボーンと顔が近くなった。
近い近い。
凄く近い。
「もしも、目が覚めなかったらどうするつもりだったんだ。」
『……』
「俺がいつ、この任務で俺に頼るなと言った。」
『……』
だってね。
聞いてよ、リボーン。
あたし、強くなりたかったの。
リボーンの役にたちたかったの。
『だって…だって…』
「ここで死んだら殺すからな。」
あたし今、きっと涙で顔がぐちゃぐちゃ。
リボーンにここまで心配かけてるなんて思わなかった。
『ごめんなさい…リボーン…』
「わかればいい。」
左腕で、リボーンを抱きしめた。
左手の項には点滴の針が刺さっていた。
寝ている間の栄養は、コレでとっていたのか。
『あの…ね…』
「なんだ」
『10代目の…原因、わかったの。』
ギュッと、抱きしめる力を込めた。
本当なら、一番に言うべきだったかもしれない。
『10代目の…全てのおかしな人格の原因は…六道骸でした。』
「…そうか。」
一瞬驚いたリボーンだったけど、すぐに冷静に戻った。
流石リボーンだ。
『六道骸…どうすれば良いかな。』
リボーンが殺せと言うなら、殺すよ。
いつでも殺す。
「ナマエ。」
『はい』
リボーンが、ヒョイとベッドからおりた。
あたしに背中を向けると、横目であたしを見る。
「お前、右手は動くか?」
『え…』
言われて、右手を上げてみる。
右手には包帯が厚めに巻かれていて、少し動かし辛い。
『動くよ。』
「じゃあコレ、握ってみろ。」
クナイが、ベッドの上に置かれた。
『……』
右手で、それを握る。