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10代目が殴られている。
あたしの体はそれを見て、ゾクゾクしている。
『も…やめて…っ』
あたしは今、どんな顔をしている?
―ガタンッ―
「ぅあ゛っ!!」
10代目が、机と一緒に倒れた。
獄寺隼人は、容赦をしないらしい。
「殺してやる…殺してやる!!」
『待っ…ごくっ』
手を延ばしても、届かない。
痛みのせいか、目の前が霞んできた。
「獄寺君…俺は…何が、何だか…」
「うるせぇ!!」
―バキッ―
また獄寺隼人が10代目を殴る。
止めなくちゃ。
体を、動かさなくちゃ。
何の為に?
『……』
わからないけど。
―ドンッ―
「うおっ!!んな、ナマエ!?」
膝立ちしか出来なくて、獄寺隼人の腰に抱きついた。
『10代目は悪くない…悪くないんです。』
「ナマエ…お前…」
体が、ズルズルと獄寺隼人の腰から落ちていく。
きっと今のあたし、情けない顔してるな。
嫌だな。
こんな醜いあたしを、リボーンに見られたくない…な。
―ドサッ―
「ナマエ…オイ、ナマエ!!」
『ハッ、はぁっ…かはっ…』
体が痙攣を始めた。
「ナマエ!!待ってろ…今、シャマルの所に連れて行ってやるから。」
獄寺隼人の背中に乗せられる。
『聞いて…ください…』
「喋んな。」
『じゅ…だ…いめ…が』
10代目が横たわっている。
彼も、Dr.シャマルのもとへ連れて行かなきゃ。
「ナマエ。もう、良いから。」
『なに…が…』
無言のまま、獄寺隼人が走って教室を出た。
あたしも、言葉が出なくてそのまま運ばれる。
『うっ…くっ…』
「……」
どうして涙が出るのか
どうして苦しいと思うのか
何もかもが、わからない。