狂喜の笑み
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『……あたしが、笑って?』
嘘だ。
有り得ない。
―ピシャーンッ―
雷が、鳴った。
『……』
窓を見ると、ガラスが反射して鏡のようになる。
『あ…ぅあ…』
「クフフフ。その狂喜に満ちた笑み…最高ですよ。」
あたし
笑ってる…?
『うそ…だ…』
笑ってる。
あたしが、笑ってる。
「クフフ…先日、この沢田綱吉の体が窓から落とされましたよね?」
『……』
「その瞬間の、ナマエの顔…最高でした。」
『……』
まさか、あたし
その時も笑って…?
『うそ…だ…』
「事実、ですよ。」
『……』
―コツッ―
六道骸が、あたしに近づいて来た。
『来ないで…』
「沢田綱吉が痛めつけられている時、ゾクゾクしたでしょう?」
『っ!!』
ゾクゾク…した。
確かに。
『そ、それは10代目の身を案じて!!』
「笑っていたのに?」
『~っ』
「ナマエ。」
六道骸が、目の前に。
「いい加減認めなさい。沢田綱吉達を、恨んでいると…」
―ペチャッ―
『あぁ…やぁっ』
血が溢れ出ている手をとり、舐められる。
痛みはないけど、舌の感触が気持ち悪い。
『でもっ…どうして、骸さんが…許せないって言うんですか?』
「……理由は特にないですよ。ただ、潰してやりたい。そう思ったからです。」
―ドンッ―
『あっ!!』
床に、倒された。
上にいる六道骸と、向かい合わせになる。
「貴方は、ゾクゾクする度に…沢田綱吉を助けるフリをして、笑っていたんですよ。」
『っ』
「クフフ…またいずれ、お会いしましょう。」
『えっ』
―ドサッ―
10代目の体が、あたしの上に倒れる。
六道骸が、居なくなったみたい。