狂喜の笑み
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『―――っ』
骨に、針が貫通したのがわかる。
手を貫いたんだ。
『はぁっ、はぁ…』
手の体温が、なくなっていく。
感覚がない。
「ナマエが何故沢田綱吉達を恨むのか…?自分でわからないんですか?」
『…っ?』
ダメ
意識が…
「まだ眠らないでください…ナマエ。」
『や…ぁ…』
左手が、胸ポケットに入ってきた。
拒絶しようとして少し体を起こすと、ポケットから何かが取られる。
その瞬間、腕に小さな痛みが走った。
「クフフ。先程屋上で戦った時…痛み止めは使いましたか?」
『!!』
だんだん引いてくる傷みに、寒気がした。
腕を見ると、あの注射器が刺さっている。
『あ…あ…』
「クフフフフ。使っているのなら…2本目、ですね。」
2本目。
それを使うとどうなるか…あたしは知らない。
ただ、1本目でも辛かった事はわかる。
「2本目使うと…どうなるんでしょうねぇ?」
『まさか…Dr.シャマルとの会話を聞いて…?』
「クフフフフフフ」
ヤバい。
ヤバいヤバいヤバい!!
早く六道骸から離れなきゃ…
Dr.シャマルの所に行かなきゃ!!
―ブシュッ―
『っ、』
手からコンパスの針が、抜かれた。
痛みはないけど、針の通る感覚が気持ち悪い。
「…さぁ、起き上がってください。」
『…っ、このっ』
―バキッ―
「っ!!」
コンパスを刺されなかった左手で、六道骸の顔を殴った。
―ガタガタンッ―
机にぶつかって倒れた六道骸。
「クフフ…僕は痛みを感じません。」
『え…』
「後が辛いのは、沢田綱吉ですよ。」
そんな、馬鹿な。
「さぁ。それでも傷つけますか?」
『この…ドSがっ』
「クフフ、最高の誉め言葉ですね。」