狂喜の笑み
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
あたしは皆さんに会えて凄く嬉しかった。
皆さんと友達になれたら、もっと嬉しい。
10代目にお仕えできて、良かった。
やり通したいと思った。
それが本心だと、思っていた。
『む…く…』
「クフフ」
そんな、馬鹿な。
有り得ない。
姿は10代目なのに…
嘘だ。何かの間違いだ。
『10代目…?』
―グチュッ―
『ぅあ゛っ!!』
手の中で、針が進んだ。
「相変わらず理解の悪い人ですね。」
『うっ…いっだ…』
「僕は貴方のよく知る…六道骸ですよ。」
『ど…して…』
10代目のナカに?
「クフフ。以前、僕がこの体…沢田綱吉を屋上で痛めつけた事がありましたよね?」
『……』
以前?
…あぁ、あたしの前の任務の時のか。
「僕はあの時、契約しておいたんですよ。」
『け…やく…?』
「そうです。」
六道骸の言葉が理解出来ない。
気絶しそう…
駄目。気絶したら、駄目だ。
「僕には、契約した者の体に憑依する力があります。」
『う、そ…』
「……」
『だって、それじゃあ…』
10代目が笑ってる。
でも、その笑みはとても10代目のものではなくて…
『今までの…10代目がおかしかった行動は、全て貴方が…?』
「クフフフ…」
否定、しないんだ。
『よくも…!!』
あたしは、六道骸を睨んだ。
でも、六道骸にとってそれは何の意味もない。
現に、状況はあたしが不利だ。
「許せなかったんですよ。」
『…え?』
―グリュッ―
『う…あ゛ぁぁぁっ!!!』
コンパスの針が、手の中を進む。
骨にぶつかっているのが、わかる。