真実
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「痛み、止め?」
『そうです。』
薬を注入すると、手の痛みが徐々になくなっていく。
この注射、本当に効くんだ。
…つまり、リスクも本当なんだ。
「ウソくせぇな。誰に貰った?」
『Dr.シャマルですよ。』
「…あのおっさんが?」
おっさん…
Dr.シャマルも可哀想に。
『…さて、今後はこちらからいきます。』
―ダッ―
「っ!!」
間合いを一気につめた。
『飛ばしますよ。』
自分の手を、思い切り握る。
「バッ!!おま、手から血が…」
―バキッ―
慌てて隙だらけだった獄寺隼人は、あたしが殴るとフェンスの方に飛んで行った。
―ガシャンッ―
「ぐっ!!」
獄寺隼人が倒れているうちに、地面に落ちているクナイを拾う。
「ひ…卑怯だぞナマエ!!自分だけ痛み止め使いやがって!!」
起き上がった獄寺隼人は、頭から血を流していた。
『では、使いますか?』
「は?」
『ただし、後が辛いですよ。』
「…どういう意味だ。」
獄寺隼人が、起き上がり構える。
あたしも、クナイを構えた。
『この薬、即効性なぶんリスクが高いんですよ。薬が切れれば、呼吸困難のような症状が出るみたいですよ。』
「はっ!?んなあぶねぇモン、使ってんじゃねぇよ!!何で、そこまでして…」
『守るものが、あるから。』
「…10代目の事か。」
『そうです。』
―シュッ―
「うわっ!!」
クナイを投げると、獄寺隼人はしゃがんで避けた。
『はぁっ!!』
―ガンッ―
「ぶっ!!」
しゃがんでいる獄寺隼人の顔を蹴り上げる。
『貴方は大切な人から目を逸らした。拒絶した。
そんな人に、あたしは絶対負けません。』
「うっ…」
―グイッ―
獄寺隼人の胸ぐらを掴み、顔を近づけた。
『貴方の負けです…獄寺隼人。』