真実
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「けどなぁ、まだまだぁ!!」
『っ!!』
先ほどの2倍以上のダイナマイトが、投げられた。
本数は、1、2……30本くらいだろうか。
『~っ、アホですか!!屋上でこんなに使ったら、貴方だけではなく生徒も危険ですよ!!』
半分のダイナマイトを、クナイで綱を切り落とす。
―ヒュッ―
残り10本のクナイを全てなげ、ダイナマイトごと空に飛ばした。
―ドォォンッ―
『くっ…』
空では豪快な音をたてて、ダイナマイトが爆発する。
―カランッ―
残り5本が、あたしの足元で転がった。
クナイは、もう手元には無い。
『あ…』
「そこまでだ。果てな。」
果てる?
ここで?
『いいえ…あたしは、果てない!!』
―ジュウゥゥッ―
「なっ!!」
ダイナマイトの綱を握り、火を消す。
今はこれしか方法がない。
―ジュウッ―
『あ…あ゛ぁぁぁっ』
「っ、やめろよ…」
両手が、割れるくらい痛い。
でも、あと1本だ。
―ジュワッ―
『う゛っ…うぅっ…』
全てのダイナマイトの、火が消えた。
『ハァッ、ハァ…』
「な、んで…」
―ガンッ―
「ぐぁっ!!」
―ズザァァッ―
近づいて来た獄寺隼人の顔面に、蹴りを入れた。
獄寺隼人は地面に刷りながら、飛んでいく。
『前の貴方は…10代目の為ならと、何も恐れなかったのに。』
「くっ…今、俺が何にビビってるっつうんだ!!」
『あたしを苦しめる事に…ですよ。』
「……」
獄寺隼人には、まだ迷いがある。
もう一度、彼には10代目を信じてほしい。
『うっ…』
手が、予想以上に痛い。
火のついたモノを触ったんだから、当たり前か。
ただ、手が使えないのは不利になる。
―カチャッ―
―チクッ―
「…ナマエ?何してんだよ。」
『注射です。』
Dr.シャマルから貰った、痛み止めの。