真実
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雨が降る屋上で、獄寺隼人と睨み合いながらも考えた。
10代目は今、どこに行ったのだろう?、と。
―ザーッ―
『あたしと…本気で殺り合うつもりですか?』
「へっ。弱気じゃねぇか…さっきまでの勢いはどうした。」
『別に…獄寺隼人を倒せるかどうかは問題ではないんですよ。ただ、早く行かないと…10代目が危ないかもしれないので。』
「んだと…!!」
あ。
怒らせちゃった。
『まぁ…獄寺隼人が本気で来るなら、あたしも少々本気でいきます。』
「なめやがって…オイ、条件をつけさせろ。」
…条件?
『何ですか?』
「ナマエが勝ったら、俺はもう一度…10代目を信じる。だが、俺が勝ったら…」
獄寺隼人が勝ったら?
10代目を殺すつもりだったりして。
「ナマエは、イタリアに帰れ。」
『…は?』
イタリアに帰れ?
それは、つまり…
『任務を辞めろって事ですか?』
「あぁ。そうだ。」
いやいや、条件がこっちだけ厳しいですよ。
『それは…』
「勝てる自信、あるんだろ?」
自信は、ある。
ただ、やっぱり…“もしも”を考えてしまう。
…いや、でも、大丈夫。
『…良いですよ。自信どころか、確信ですから。』
「チッ。そうかよ。」
あたしは、負けない。
―カチッ―
「フー…」
『雨の日にタバコですか?』
「…まぁ、タバコの火はすぐにきえちまうな。でも、ダイナマイトの火は…この程度じゃ消えねぇよ。」
両手に、ダイナマイトを構える獄寺隼人。
あたしも、クナイを構えた。
「武器、変わんねぇんだな。」
『これは、リボーンが前の任務の時にくれた大切な武器ですから。獄寺隼人こそ、相変わらずダイナマイトなんですね。』
「俺にはコイツが一番合ってるからな。」
―ヒュッ―
『っ!!』
数本のダイナマイトが、あたしに向かって投げられた。
―チャキッ―
あたしも、その数だけのクナイを投げる。
―スパンッ―
ダイナマイトの綱を切り、火を消した。
「…やるじゃねぇか。」
『そちらこそ。』