弱者
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『え…?』
獄寺隼人の方を向いた瞬間、手が延びてきた。
―ガァンッ―
『う゛っ』
顔を抑えられ、壁に思い切り叩きつけられた。
油断、していたかも…
「勝てない…だと?」
『うっ…ぐっ…』
「訂正しろ!!」
『ぐぁぁっ…だ、れが…』
―バンッ―
「うぐっ!!」
右足で、獄寺隼人の左耳のあたりを蹴り飛ばした。
その衝撃で、あたしの顔から手が離れる。
『訂正…しません。今の貴方達は弱い!!』
「訂正しろ!!」
―パシッ―
獄寺隼人のパンチを、受け止める。
『弱すぎるんですよ!!
10代目が大切と言っておきながら、10代目の異変に立ち向かえないなんて…ただの弱虫です!!』
―バキッ―
「っ!!」
空いている手で、獄寺隼人を殴ると、見事に飛んだ。
―バンッ―
屋上の扉に体がぶつかると、微かに扉が開いた。
「…に……かる。」
『え?』
「ナマエに何がわかるってんだよ!!
俺だってなぁ、多少の事じゃ10代目と距離おかねぇよ!!」
―グイッ―
『あ、わっ!!』
―ビシャッ―
『ぶっ!!』
襟を掴まれたかと思うと、雨の降る屋上に投げられた。
屋上には水たまりが出来ている。
『だから…貴方達はその程度で10代目を捨てるくらい、弱いんですよ!!
10代目に対する忠誠も、その程度でしかないんだ!!』
「るせぇ!!」
―パシッ―
獄寺隼人のパンチを、また受け止めた。
―ガッ―
『わっ』
足元を横蹴りされ、バランスを崩して倒れる。
―バシャッ―
『~っ』
この制服、明日も使うのに…!!
誰が洗うと思ってるんだ。
『…殺り合うつもりですか、あたしと。』
「ナマエが…10代目から離れねぇって言うならな。」
久々の戦闘に
前の任務と被らせた。
血が、騒ぐ。
今のあたしには、守る物がある。
だから、負けない。
続く