笑顔
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「続けて使うのは勿論ダメだか、そもそもこの薬は使わないようにした方がいい。」
『でも、それくらい効き目も良いんですよね?』
「…あぁ。」
いい薬には、それなりの副作用がある。
それは、仕方のない事だとは思う。
『それで…どんな…?』
急激な痛み?
大量出血?
吐気?
「はぁはぁする。」
『……え?』
「だから、はぁはぁする。」
何を言ってるの、この人。
『すみません、殴っても良いですか。』
「お。強気じゃねぇか。構えるな、痛いのは避けたい。」
一応医者なのに…
「まぁ…つまりは、激しい息切れだな。」
『…それだけ?』
「きっと、お前が想像している以上の息切れだ。
呼吸困難…とでも言っておくか。」
いや、それでも、予想よりは…まだいい。
つまり、2本目を続けて使った時は呼吸停止にでもなるのだろうか。
「薬は注射器に入っている。
3本やるから、3回分な。
1度使ったら24時間は絶対に使うなよ。」
そう言うと、渡された3本の注射器。
一つ一つ袋に入っていて、注射器自体は思ったより小さかった。
「良いか。それは…本当に最終手段以外使うな。約束しろ。」
『……』
「出来ないなら、返せ。」
『で、出来ます!大丈夫です!!』
「……まぁ、お前はある程度体は丈夫だからな。」
『はい、それが取り柄です。』
忍は、痛みに耐えられなければいけない。
だから、あたしは打たれ強いのかも。
「だが、いくら丈夫でも人間だ。それだけは忘れるな。」
『ッ、はい。』
Dr.シャマルの目は、真剣だった。
多くの人の命を診ている彼にだからこそ、この薬の危険さがわかるんだ。
ここは、大人しく従った方が良いかもしれない。